HOME > Oリング・ガイド > バックアップリングの使用

Oリングの材料特性やみぞの設計、Oリングの取り扱い・保管方法、
Oリング不具合例とその対策方法などを解説いたします。

バックアップリングの使用

四フッ化エチレン樹脂 バックアップリング使用適用範囲

JIS B 2401(Oリング)では、Oリングの固さは、タイプAデュロメータ硬さHs70とHs90があり、Hs90は一般高圧用として規定されたものですが、Hs70でもバックアップリングの使用によって同じ高圧用として使用できます。一般に、Oリングの硬さがHs70のものについては、70kg/c㎡以上(スキマが0.15mm以上)の圧力に対しては、四フッ化エチレン樹脂製バックアップリングまたは皮製バックアップリングが使用されます。JIS B 2401(Oリング)の最高使用圧力は、JIS W 22006-1693やその他多くの使用例を参考にして210kg/c㎡までとされていますが、スキマやバックアップリングなどを考慮すれば210kg/c㎡以上でも使用可能です。一般にOリングは高圧になると軸のスキマからはみ出しを生じます。このはみ出しは、Oリングの硬さ、部品間のスキマ、圧力などによって決まるもので、これらの関係はJISハンドブック油圧空圧のJIS B 2406(Oリング取付けみぞ部の形状・寸法)の解説の項に詳しく載せてあります。

はみ出しが問題にならない低圧の場合でも、Oリングの破損の大半であるむしれ(Nibbling)やねじれ損傷(spiral faibure)などの事故を防止してOリングの寿命を長くする効果があります。

backup1.gif

製品の呼び方

バックアップリングの呼び方は、規格番号または規格名称・種類記号及びOリングの呼び番号になります。

br_use3.jpg

その他取り扱い上の注意

取り付けの注意として、各グランドに使用する場合、圧力が片側だけから加わるときでも、予期せぬ圧力が発生する場合や、バックアップリングが発揮する潤滑の効果などを考えれば2個のバックアップリングをOリングの両側に取り付けることが望まれます。しかし、スペースの制限があって、2個のバックアップリングの取り付けが困難な場合には、1個のバックアップリングを低圧側に取り付けます。

また、スパイラルの取り付けは、組み込むときにスパイラルがみぞの深いほうへ巻き付いてゆくような方向にまわすことが大切です。バックアップリングの使用温度は、四フッ化エチレン製樹脂リングでは-100~+260℃、また、一般の鉱物油系作動油、水系作動油、合成作動油をはじめ、ほとんどの作動流体中で使用可能です。


Oリング製品検索

太さ mm
内径 mm
オンラインでのご注文 ログイン
ログインへのお問い合わせ

マスオカ東京株式会社

〒110-0016
東京都台東区台東3-29-1
中央法規ビル3F
TEL:03-5812-4090
FAX:03-5812-4095

googlemap
ページのTOPへ