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Oリングの材料特性やみぞの設計、Oリングの取り扱い・保管方法、
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一般的ゴムの特性と用途 その2

表中の耐性は主としてポリマーによる特性であり、配合処方により異なる場合があります。実機試験などでご確認のうえご使用ください。

◎ = 優れている、○ = よい、△ = あまりよくない、× = わるい


ゴムの種類
(ASTM略語)
エチレンプロピレンゴム
(EPM・EPDM)
八イパロン
(CSM)
アクリルゴム
(ACM・ANM)
ウレタンゴム
(U)
シリコーンゴム
(Q)
フッ素ゴム
(FKM)
パーフロ
化学構造 エチレンプロピレン共重合体(三元共重合体) クロロスルフォン化ポリエチレン アクリル酸アルキエステル共重合体 ポリウレタン ポリシロキサン 6ふっ化プロピレン・ふっ化ビ二リデン共重合体 弾性体ポリフロン
主な特徴 耐老化性、耐オゾン性、極性溶剤に対する抵抗性、電気的性質がよい。 耐老化性、耐オゾン性、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性。 高温における耐油性がよい。 機械的な強度がとくに優れている。 高度の耐熟性と耐寒性をもっている。耐油性もよい。 最高の耐熱性と耐薬品性をもっている。 フッ素ゴム中、最も不活性なため、耐油、耐薬品溶剤性に優れている。
純ゴムの性質 比重 0.86~0.87 1.11~1.18 1.09~1.10 1.00~1.30 0.95~0.98 1.80~1.82 1.96
ムーニー粘度
ML1+4(100℃)
50~150 30~55 45~60 25~60
または液状
液状 65~180
配合ゴムの物理的性質および耐性 可能なJIS硬さ範囲 30~90 50~90 40~90 60~100 30~90 50~90 75
引張強さ(Mpa) 5~20 7~20 7~12 20~45 4~10 7~20 12.9
伸び(%) 100~800 100~500 100~600 300~800 50~500 100~500 110
反ぱつ弾性
引裂性 ×~△
耐摩耗性 ×~△
耐屈曲亀裂性 ×~○
耐熱性(℃) 120 120 150 80 200 220 220
耐寒性
(脆化温度℃)
-40~-60 -20~-60 0~-30 -30~-60 -70~-80 -10~-20 -22
耐老化性
耐光性
耐オゾン性
耐炎性 × ×~△ ×~△ ×~○
電気絶縁(Ωcm)
(体積固有抵抗)
1012~1015 1014 108~1010 109~1012 102~1015 1015~1018 1017~1018
耐ガス透過性
耐放射線性 × △~○ ×~○ △~◎ △~○
配合ゴムの耐油耐溶剤性 ガソリン・軽油 × ×~△
ベンゼン・トルエン ×~△ × ×~△ ×~△
トリクレン × ×~△ × △~○ ×~○
アルコール ×
エーテル × × × ×~△ ×~△
ケトン(MEK) △~○ × × ×
酢酸エチル × × △~○ ×
配合ゴムの耐酸耐アルカリ性
有機酸 × × × ×
高濃度無機酸 ×
低濃度無機酸
高濃度アルカリ × ×
低濃度アルカリ ×
主な用途 電線被履、自動車のウェザーストリップ、窓わくゴム、スチールホース、コンベアベルトなど。 耐候性、耐食性塗料、タンクライニング、屋外用引布、耐食性パッキン、耐熱耐食性ロールなど。 白動車のトランスミッション、クランクシャフト関係のパッキンやシール、バルブステムオイルデフレクターなど。 工業用ロール、ソリッドタイヤ、ベルト、高圧パッキン、カプリング、ダイパッドなどの強力な力のががるもの。 パッキン、ガスケッ ト、オイルシール、工業用ロール、防振ゴムなどの耐熱、耐寒性の用途および電気絶縁用、医療用など。シーラント、ポッティング。(RTV) 耐熱、耐油、耐化学薬品を必要とするミサイル、ロケットなどのパッキン、化学工場の耐食パッキン、ガスケット、ダイヤフラム、タンクライニング、ホース、ポンプ部品など。 分析:理化学機器ポンプ、塗装、印刷機械等のパッキン、オイルシールなど、又耐薬品、溶剤用途の化学工業、半導体製造関係。

 


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